2020年、本校は創立百周年を迎えます。1920年の創立以来、激動の時代を乗り越え、多くの人材を送り出してきた本校にとって、大きな節目となります。
この百周年をきっかけに、世界で、日本で、そして地元高知で、広い視野と洞察力をもち、多くの仲間とチームを組み課題を達成していく、そんなたくましい人材をさらに多く育てていくために、さまざまな新しい取り組みを始めます。
その大きな柱の一つが国際交流の活発化です。新世紀募金に1億円という多額のご寄付をいただいた方の意向に沿って、教職員・生徒の海外研修を積極的に推進するために二つの制度を整えました。ご寄付いただいた1億円を「国際交流基金」として、この新しい制度のために使わせていただき、新しい時代の土佐の発展に役立てていきたいと思います。
【土佐中・高 国際交流のための新制度】
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教職員のスキルアップのために
世界で活躍する生徒を育てるためには、教職員自身が国際的で高度な教育文化に触れ、広い視野を持ち、情熱と技量を育むことが欠かせません。海外で研修を行い、帰校後元気いっぱいで教育活動を行うことで、その成果は生徒に還元されるものと確信しています。
そのために、教職員の海外研修を出張扱いとするとともに、その研修費用を大幅に援助します。すでに2名の教員から1年間の海外大学院研修希望が出されています。また1名が、この8月に短期の研修に出かけることも内定しています。この制度が起爆剤となり、本校の教職員に新たな学びの意欲が高まっています。
A 生徒のスケールアップのために
海外留学や海外でのコンテスト・セミナーに参加する生徒に奨学金を給付します。もちろん返還の必要はなく、他の奨学金との併用も可能です。昨年度、整備した留学規定と合わせ、この奨学制度によって、生徒の海外研修に強い後押しができるものと考えています。
この奨学金制度を利用する第1号として、今年の夏から高校2年生がカナダの高校に1年間留学することになっています。今後、こうした個人留学の他、グループ単位での短期間の海外研修なども検討していきます。
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