― 第4回理科教室―
2020.01.15

―第4回理科教室―

 

Tosa Science Cafe

    

成人の日に、四国自然史科学研究センターの先生、高知大学の大学院生(博士、修士)および大学生などをお招きし、高校1、2年生(10名)が動物解剖体験会を行いました。研究センターに持ち込まれたタヌキやアナグマの体長や体重を計測し解剖したり、イタチなどの他の動物を観察したりし、外見の違いや各臓器について理解が深まり、私たちヒトの構造や神秘さも考えることができたと思います。また、院生や学部生と様々な会話もでき、何かに熱中することの楽しさや面白さも感じられたのではないでしょうか。すべての生徒が初めての経験でしたが、解剖についてこれまでに抱いていた印象とは違った面も知ることができたと思います。
 開催にご協力いただいた、保護者のみなさま、本校、他校の先生方ありがとうございました。

≪体験した生徒の感想(抜粋)≫

◇ 慣れない臭いで、作業をするのにとても苦労しましたが、それにつり合うほどの良い体験ができたと思います。脊椎動物(哺乳類)の体の骨格、筋肉の構造や、内臓の位置や仕組みなどを資料や写真ではなく、自分の目で確かめることができたのが良かったです。「百聞は一見に如かず」という言葉があるように、生物の授業での学習内容の理解を更に深めることができたと思っています。 

◇ 印象に残ったのは、アナグマの腸の上にかぶさっている大網膜です。腸が傷ついた際、治す作用があるということで、すごいなと感じました。関節部分の丸い骨や、しっぽの柔らかい骨、気管支周辺の楕円のような骨など、アナグマ特有の骨のつくりも見ることができ、解剖できて良かったと感じることができました。 

◇ 足や頭をひとつひとつ、関節やつながり方を確認しながら作業していくのは新たな発見で、新鮮だった。骨と骨のつなぎ目は日常で見ることができないので興味深かった。同じ動物でも季節によって体の状態が違うというのも面白かったし、生きているんだなと感じた。 

◇ 皮はぎの作業では、皮に肉が残ってしまったり、皮が全然取れなかったりと大変でした。毛皮のコートが高くなるのも当然たと思いました。他にも、外部寄生虫の採取や骨についている肉そぎなど大変な作業が沢山あって、博物館などで見る標本を作るにも膨大な手間がかかっているのだと思うと見る目が変わってくる気がします。 

◇ ウミガメの話もしていただきました。カメの甲羅が人間でいうところのあばら骨にあたり、内側にあると思っていたので衝撃を受けました。