令和4年度 文化行事 「和泉流宗家による狂言の世界」
2022.11.11
 11月10日(木)和泉流二十世宗家・和泉元彌さんはじめ、和泉淳子さん、三宅藤九郎さんをお迎えし、「和泉流宗家による狂言の世界」と題した文化行事が開催されました。日本の伝統芸能の狂言を鑑賞・体験できる貴重な機会であると共に、テレビでもおなじみの和泉流の皆さんの登場を、生徒たちは心待ちにしていました。

 まず、和泉元彌さんから、狂言の歴史や約束事などについて、楽しく解説がありました。「狂言」という「喜劇」が誕生した歴史や、伝統芸能とされる所以などを楽しく聞かせていただきました。解説に基づいたデモンストレーションも行われ、生徒達は「狂言」の見方・聞き方などを掴むことができたようです。特に台詞には「擬音」が多いということで、擬音クイズは大盛り上がりでした。

 続いて、実際に「棒縛」という演目を見せていただきました。演目が進むにつれて、生徒達からは次第に笑い声が漏れはじめました。特に、主人が帰宅してからの様子は滑稽で、会場は大きな笑いに包まれました。600年前にできた狂言ですが、その笑いは現代を生きる私たちにも十分理解しうるもので、生徒達は貴重な鑑賞を存分に楽しんだ様子です。

最後に、狂言のワークショップを体験しました。17名の生徒が舞台にあがり、実際に指導を受けました。その他の生徒も、各座席で一緒に体験し、構えを倣い、犬の鳴き声を真似てみました。所作なども教えていただけ、はじめての体験に戸惑いつつも、和泉流に弟子入りした気分を味わえたことに大満足の生徒達でした。質疑応答も受けていただけ、狂言に対して感じている疑問を質問することができました。和泉元彌さんからは「素直な心で、成長を続けてほしい」というメッセージもいただき、会場は大きな拍手に包まれました。

和泉流宗家の皆さん、ご講演本当にありがとうござました。